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「シックジャパンの風景」(2)いろいろ

2004-02-01

「シックジャパンの風景」(2)
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●他人事ではない環境汚染。
 愚かな「臭いものにフタ」。被害は回り回って…

 それにしても、なぜこのような重大問題が封印されてしまうのだろうか。
もしこれが明るみに出てしまったら、日本全体がある種のパニックを起こしてしまうからかもしれない。
なぜなら住宅建設で白アリ防除剤を使用するのは当たり前のこととなり、なかにはAさんの隣家のような「乱暴な現場の取り扱い」により、危険な問題を起こしているケースも多いからだ。
 もちろん住宅に使われる防腐剤や接着剤、化学建材などにも問題が多い。もしこれらにいちいちクレームを付けたとしたら、多大な影響が関連企業や社会全体に波及することにもなりかねない。
 また町内会や札幌市にしても、もしもこのようなひどい土壌汚染が知られようものなら、たちまち住民にパニックが起き、かつ地価が下がってしまうことを恐れているのかもしれない。
 しかし実際に、「毒漬け住宅」に苦しんでいる市民が現にそこにいるのだ。
たとえ白アリ防除剤との因果関係が明解に科学的に証明できないとしても、この事実は、人道的な見地から考えても決して無視することができないだろう。

●農薬の数百倍という毒物

 本紙ではそうした立場からこの問題を取り扱っていきたい。
被害が大きくなってから問題に取り組んでみても、すでに遅いからだ。
 だいいち、白アリ防除剤や駆除剤が危険な農薬であることを全く知らない人も多い。
だからこそ現場で無防備のまま、ペンキのごとく扱われることも多いのだろう。
 しかし白アリ防除剤の多くは、農薬とほぼ同じ成分を含む「神経毒性のある有機リン剤」で、しかも農薬に比べて(単位面積当たり)その濃度数十倍、有効成分はなんと数百倍もある毒物という。そ
れが多量に床下に散布され、あるいは木材に塗られることにより、知らず知らずのうちに周囲の土壌や床下や住宅、また周辺の空気や地下水などを汚染する。快適空間を守るための対策が、皮肉にも長期にわたって毒ガスを発生する装置と化し、私たちの健康をむしばむ原因になっているのだ。

「続編」については、以下をクリックしてください。
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