改定版の「おわりに」
2007-04-16
2006年6月に大急ぎで本書を出した後のこと、「ガン宣告1年記念?」ということで、別の病院に検査に出向いてみた。入院拒否をした同じ病院には、どこか後ろめたい?ところがあって、さすがに同じ病院には足を運ぶことができなかったからである。
最初とは別のその病院でも細胞検査やエコー検査などが行われ、その数日後、検査結果の告げられる日がやってきた。医師の前に座ったぼくに、医師は神妙な顔をして言った。
「ガンです。大急ぎでさらに検査して、すぐに入院治療したほうがいいでしょう」
カルテを入れた封筒には「大至急」「重要」という赤いゴム印が押されていた(笑)。
まだちゃんと残っているガン細胞を取り出して検査したのだから、ガンと言われるのは当然のこと。ただ、同じセリフを一年前に聞かされたぼくは、大急ぎで入院治療などせずに、その後もそのままで元気に働いてきたのである。確かにガン細胞がまだそこにあることは事実だが、一年前よりは小さくなっているし、エコー検査では明らかに孤立していることが分かった。最初の検査ではガッチリ根を張っている感じだったが、その後はクリクリと自由に動かすことができるようになった。それはあたかも「小さな勲章」のようですらある。
本の出版後、「で、その後は?」と聞かれることが多い。知人や読者はなぜか「その後のぼくのガン」に興味があるようだ。ということで、ここで「ガンの近況」をお知らせしたが、ぼくのガンはどうやら意味あって、まだしばらくぼくといっしょにいたいらしい(笑)。
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