周囲の体験的被害メモ
Aさん宅からお借りして持ち帰った数冊の本…。
それが、編集室でも不気味な毒ガスを発生した。
実際に体験してみて初めて分かる毒ガスの怖さ。
Aさんの語る言葉の真実をはっきりと裏付けるためにも、「その「体験的被害メモ」を以下に紹介してみたい。
事件からすでに八年が経ち、本が吸収した分だけなのになんと、このひどさなのだ。
この事実を無視することなど、決してできるはずがない。
本紙は、今号を皮切りに、今後も追取材していきたい。
一見風邪の症状。しかし…、私も「これ」でやられました
Aさんから借りてきたという薄い本を、私も興味があったため、ちょっと借りてぺらぺらめくり少し読みました。すると一ページも読み終わらないうちに喉と鼻の奥辺りにピリピリッとした妙な感覚を覚えたので、あれっと思って本を閉じたのですが、そのときに目の回りにもおかしな痛痒さを感じました。これはこれまでに経験したことのない初めての感覚です。
その後、喉にもなんとも言えない違和感が続いたため、それをとりのぞこうとコーヒーを飲んでみましたがダメ。そのうち瞳孔がおかしくなり、瞬きが頻発するようになりました。すでに帰宅する時間になっていましたが、こんな状態で車を運転するのはやっぱり危険です。そこで本から吸い込んだと思われる毒?を少しでも排出しようと考えて水分を多く摂り、編集室でしばらく休んだ後、なんとか自宅に帰ることができました。
家に帰って寝るまでの時間、目にずっとおかしい症状が続きました。そのうちに胸がむかむかしてきて、ついに吐きました。一番ひどかったのは寝ている最中に息苦しさを覚え、手のひらと足の裏に痒さを覚えたことです。眠さに襲われながらも痒さに耐えかね、とにかく手のひらをポリポリ掻きづけました。
その後も目のちかちか感がしばらく取れず、突然頭痛に襲われたりもしました。こうした状態がほぼ三、四日間も続いたのですが、まさか本をぺらぺら読んだだけでこんな状態になろうとは夢にも思いませんでした。
テレビでサリンを吸った人たちの苦しさの証言を聞いたことがありますが、彼らが感じた異物感も、あるいはこんなものだったに違いないと思いました。自分でその感覚を多少なりとも体験してみて、初めて「ああ、こういうことなんだ!」と思ったのです。
目や喉に感じる違和感や、手足の痒み、吐き気、頭痛などに襲われると、意欲が減退し、集中力もなくなります。こうした症状は一見風邪にも似ているのですが、風邪ではありません。私の周辺でもよく「治りにくい風邪」とか「原因不明の湿疹」といったものがありますが、実はこれかもしれません。考えてみれば、私たちは生活空間のほとんどを得体の知れない化学物質で取り囲まれているからです。(伊藤)
まるで孫悟空…の頭の痛み
すぐ隣でRさんが本を読んでいました。あの「毒ガス?」に染み込んだ本です。私はそれに触ったりあえて臭いを嗅いだというわけでもありませんでしたが、やがて鼻の上からコメカミ辺りにかけて凝りのようなものを感じ、その痛みが後頭部にまで広がっていきました。それはまるで孫悟空の頭を締め付けるはちまきそのもので、しばらく不快な頭痛と嫌な臭いが続きました。鼻には炎症に似た違和感がありました。もっともそれはそのとき限りでしたが、本だけでもこれほど嫌な気分になったのですから、「毒ガスの家」に住んでいる方の大変さが分かるような気がします。(吉岡)
これって毒ガス中毒?
ほんの好奇心から、私は本を手にとって、おちゃめな気分でその臭いをかいでみました。すると
「ウエィ〜〜!」、ひどく変な臭いがします。それが運の尽きだったのでしょう、その後鼻がグショグショし、目もチカチカしてきました。あるいは先入観念もあったかもしれませんが、そういった状態がその晩ず〜っと、翌日いっぱいまで続きましたから、これはもうれっきとした毒ガス中毒?です。
症状は「風邪の感じ」で、とにかく嫌な頭痛と肩こりが続きました。本をほんのいたずら気分で嗅いでみただけなのに、なんとこれです。白アリ防除剤って、かなり犯罪的なんですね。(横山)
→誰もが安全を願っているはず