ハプニング
予告号に続けて、いよいよB4・16ページの「創刊号」を発行しました。
創刊号のメイン記事は、「廃物だけでドームが建った」と、
「エコろじー」マークが入ったワインの特集です。
ワイン特集は、北海道ワイン(株)の快挙を紹介するものでした。
そこで、より多くの市民にこのことを知らせたいと考え、16ページの創刊号の中から一部を抜粋し、4ページ建ての「抜粋号」を作って、札幌市全域と小樽市の朝日新聞に折り込みました。
すると、ある読者から電話が入ったのです。「こういう新聞を待ち望んでいた。化学過敏症のことでぜひお話をしたい」と…。
実は「化学過敏症」のことは、すでに知っていました。
というのも、廃物でドームを建てた斎藤牧場(旭川市)は、化学物質過敏症患者の避難地としても全国的に広く知られており、すでに斎藤牧場で、その関係者に何度となく合っていたからでした。
最初に電話を受けたとき、「ええっ、こんな近くに患者さんがいたのか! じゃあ、ぜひともお話を聞いてみたい」という好奇心まじりのものでした。
そこでさっそく取材…。
12月6日と8日、さらに23日の3回にわたってAさん宅を訪れました。
その経緯は、「シックジャパンの風景」にも書いてありますが、問題は、取材を通してぼく自身が「毒ガス」にやられ、救急車で緊急入院、そして手術までするはめになってしまったということです。
やっとのことでスタートを切ったばかりの『エコろじー』だっただけに、発行人が緊急入院をしてしまっては、やはり動きにブレーキがかかってしまいます。それも、いったいいつまで入院することになるものやら皆目見当がつきません。そのため次号として編集していた『エコろじー』の発行を急遽取りやめ、とにかく体調が回復するまで発行を延期することにしました。
その「言い訳」は、「長い沈黙の弁解」にも書きました。とにかく、環境問題を考えようと呼びかけたその張本人が、皮肉なことに、なんと化学物質の害毒にやられてしまったのです。
しかも入院中、インターネット上のサイトがクラッシュし、またスタッフ体制にもさまざまな問題が生じてきました。こうしてスタートまもなく、悲しくも『エコろじー』はつまづいてしまいました。しかし、いまから考えれば、これはかえって幸いだったかもしれません。なぜなら、こうした数々のハプニングを通して、なんとなく見えだしてきたものがあったからです。
ハプニングから見えだしたもの… -->